■メンバー
 社会人の方を中心とて、大学生・専門学校生がメンバー構成です。主婦や会社員の方など一般の方が多く登録していただいています。
・メンバー在籍36名(2021年度)

クラブ創設のきっかけ
・1997年、午後になってオフショアの風(出し風・沖に向って吹く風)が出てきて、そろそろ帰ろうかと思った時です。波間に手をつないだ小学生の兄弟の姿が見え隠れしていました。楽しそうに遊んでいる様にも見えますが何か変です。波のうねり具合によってはまだ足がつくのか、ジャンプしながら顔を水面に出しています。
 河口の付近ということで、その辺りは急激に深くなっています。又沖に向った流れもあり大変に危険な所です。水上バイクで急いで近くに行きます。こわばった顔で今にも泣きそうな兄弟、近くに行き二人を乗せました。その時家族はアサリ採りに夢中です。二人を乗せ家族のいる所に送り届けます。もしあの時、異変に気が付いていなかったら・・・
【その2】
・1999年盛夏(平日)、妻が新川河口のオタネ浜に行っていました。そこで大学生が友達と遊泳中に溺れたそうです。近くに居た人たちに助けられましたが心肺停止状態です。たまたま看護婦さんのグループがいたので彼女達がCPRをします。通報した人達が自分たちのいる場所を正確に伝えることが出来なかった為、救急車が到着するのに30分以上かかったそうです。翌日の新聞には亡くなったと出ていました。
【その3】決定的な出来事
2002年8月、二週にわたり水上バイクの事故で4名がなくなりました。その時私は同じ海岸にいたのです。天気も良く、凪のような海面状態で夏真っ盛りを思わせる陽気でした。パトカーが拡声器を使い、「○○さんは居ますか?連れの方が探しています。」と海岸を探していました。迷子かなぁーと思っていると、救急車や消防車が集まり始めました。又事故があったのです。
 翌日に水上バイクの2名が行方不明と新聞に出ていました。その後遺体で発見されたと報道がありました。そして次の週も同じようなことが起きたのです。一ヶ月の間に4名が亡くなりました。


■役員紹介
代表  上野 哲矢


・(公財)日本ライフセービング協会認定
インストラクター
・国際ライフセービング連盟インターナショナル
インストラクター
・海上保安庁指定 主任海上安全指導員
・北海道ライフセービング協会
・北海道条例水域利用調整協議会委員(知事任命)


 海が大好きです。何もしないでただ眺めていても心が癒されるといゆうか、都会の喧騒を離れ時計を気にしない一日はとても充実します。
 ライフセービングをはじめたのは20歳の頃、夏の週末は近くの大浜(現、小樽ドリームビーチ)海水浴場に監視員のボランティアとしていったのが初めてです。何万人もの海水浴客がいるのに、ライフセーバーはゼロ(その頃はライフセーバーという言葉はなかった。)いるのは僕一人です。こんなんでいいのか?と思ったことを思い出します。

 夏になると新聞やテレビでみる海難事故。石狩湾で亡くなる人は意外に多い、現在の海水浴場
※小樽ドリームビーチ・石狩市あそビーチはライフセーバーがいて安全に海水浴を楽しむことが出来ます。彼らの努力で海水浴場で事故はほとんどありません。しかし海水浴場からほんの100M離れたところで事故が起き亡くなる人がいます。一日で何万人もの集まる場所で事故がゼロ、100人程度しかいない海浜で死亡事故が起きる、それだけ海水浴場以外での海水浴は危険と言えるのだと思います。「だから海水浴場以外で泳いではいけない」そういう意見もあります。でも海水浴場だけでしか海のレクレーションを楽しめないのでしょうか?
 近年は海での色々なスポーツやレジャーなど、自然を楽しむレクレーションがたくさんあります。海のレジャーを考えた時、海水浴場だけが海で泳げる所と定義していいのでしょうか?遊泳区域外で泳ぐ人達はいけない事をしているのでしょうか?事故にあっても自己責任という言葉で終わらせていいのでしょうか?事故防止の活動は行政の支援や委託を受けないとできないのでしょうか?
 ほとんどのライフセーバーは海水浴場が活動の場所です。海水浴場によっては10人以上のライフセーバが業務にあたります。でも100M離れた場所はライフセーバーがゼロです。そして死亡事故。
 たった2ヶ月しかない北海道の夏なのに・・・何かいい方法はないのか、自分なりに解決策を求めた結果が札幌ライフセービングクラブです。
 なぜそこまでするのか? 海が好きだから、ただそれだけです。


副代表  高橋 尚明


・北海道医療大学 教授

・海上保安庁指定海上安全指導員
  私も代表の上野氏と一緒で、海が大好きです。
 と申しますか、生まれ育った土地柄(十勝の大平原)もあり自然が大好きで、海の無い地域で育った為か海には大きな憧れを抱いていました。疲れている時、仕事が行き詰まった時など、ただ眺めていても心が癒されます。

 ライフセービングを始めたきっかけは、上野氏管理のホームページとの出逢いでした。マリンスポーツに憧れて中古のJetを購入してから、一緒に行く仲間を探そうとネット検索を行っている時に「ジェットレスキュー」の文字が飛び込んできました。
 海が大好きな者にとって、海で人が亡くなることは非常に悲しいことです。事故は多くの場合、家族や友人とビーチに遊びに行っておこります。楽しいはずの休日に非常に悲しい出来事に遭遇してしまいます。小さい頃に溺れた経験が有る私にとって「海での遭難=死」のイメージがあり、もし事故を防げるのなら…、僕でも手伝うことが出来るなら…、そう思って代表の上野氏にメールを書きました。

 北海道は他の都府県とは比較にならない程の長い海岸線を持っています(周りを海で囲まれて一番広いのだから当然ですが…)。そして気候的に海水浴が出来る期間は長くは有りません。結果的に整備された海水浴場は狭い範囲に限局する形で存在する事となりますが、最も暑い時には多くの方がビーチに出掛け、狭いビーチが人で溢れてしまいます。渋滞や人混みに慣れていない北海道の方々にとっては、その様なビーチよりも、比較的空いていてアクセスの良い「穴場」と呼ばれるスポットが好まれます。わたし達が活動しているオタネ浜も有名なドリームビーチと石狩あそビーチの中間に位置した「穴場」の様なスポットでした。
 穴場であったオタネ浜も、ここ数年はメジャースポットになりつつあります。わたし達は銭函海岸から十銭浜までを定時的にパトロールしていますが、暑かった2005年の夏は多くの方々が海岸でマリンレジャーを楽しんでいました。
 そんな中、2005年は管理区域外で多くの事故が発生した年でもありました。その中にはまだ子供さんや、溺れた方を助ける為に飛び込んだ勇気ある方も含まれており、それらの報道を聞く度に、本当に残念でなりませんでした…。
 本来、管理区域外で遊泳を行うことは非常に危険であり、事故の確率も飛躍的に高まります。冒頭で代表の上野氏が言う通り、その区域を閉鎖たり、管理区域外で遊泳している方々の自己責任で片付けてしまう事は簡単です。ですが本当にそれで良いのでしょうか?わたし達の答えは「否」です。
 昨今はマリンレジャーも多様化し、ビーチの遊泳(海水浴)以外にも多くの方々がマリンレジャーを楽しんでいます。特に私達がパトロールやレスキューに使用している水上バイクは、マリンレジャーの楽しみを拡げながらも使用を誤ると大きな危険を伴う遊具です。昨年も水上バイクの事故がいくつか報道されていました。
 もちろん総てのマリンスポーツが管理された安全な水域で行われれば良いのですが、総てのマリンレジャーを管理するにはまだまだ体制が整っていません。海上保安庁の方々、警察の方々、消防の方々、行政の方々が事故を未然に防ぐように努力を続けて下さっています。ですが広い海(海岸線)には、まだ十分とは言えません。
 誰も事故を望んではいません。わたし達も事故を未然に防ぐ為に努力を続けます。ですが、多くの方々が集えば事故が起こる確立も高まってしまいます。
 海を楽しむ私達自身が、事故を未然に防ぐ為にもっと努力出来ることは無いのでしょうか?みんなが海を楽しめるように…、何よりも自分達が海を楽しめるように…、それがわたし達の活動主旨です。
 みんなが楽しめる「海」を皆さん自身で創りませんか。

副代表 国見 将之 


・(公財)日本ライフセービング協会認定
インストラクター
・北海道ライフセービング 理事長
・国際ライフセービング連盟インターナショナル
インストラクター
・海上保安庁指定海上安全指導員
 代表と同じく海が大好きです。
私自身札幌管内で生まれ育ち子どものころから小樽ドリームビーチ、余市、望来などで海水浴を楽しんでおりました。
ライフセービングを始めたのは20代後半でした。それまではキャンプ、山登り、バイクでのツーリングなどで土日の余暇を過ごしておりました。

友人がもともとライフセービングに携わっていることを知り、見学に行くと代表の上野氏が日焼けした真っ黒な顔で優しく出迎えてくれたことを今でも鮮明に覚えています。
見学に行くと札幌ライフセービングクラブのメンバーが監視活動を続けており、時にはビーチから歩いて、時には水上バイク、レスキューボードで事故を未然に防ぐため日々業務
しており、感銘をうけました。しかもボランティアですよ。
今まで、私が過ごしてきた余暇は一体なんだったんだと感じます。上野氏と出会っていなければライフセービング活動をしていなかったと思いますし、すばらしい活動です。

また、夏のシーズン必ず聞く水難事故・・・あなたはどのように感じますか?
私はとても心が痛いです。子どもが沖に流され、それを見ていた大人が救助に向かい子どもだけが助かり救助に行った大人な溺死。
このような事故毎年あると思います。私たちライフセーバーがもし近くにいたのならと・・・テレビなどで水難事故のニュースを見るたび心が痛みます。
私の見ているところで水難事故は絶対にさせません。そうならないために、事故を未然に防ぎ、水辺の事故をゼロを日々目指し、努力しています。
海がただただ大好きです。大好きな海で人の命が無くなるのはイヤじゃないですか。なので、私たちは活動しているんです。
学生時代からライフセービングに携わっていれば、もっともっと楽しめたんだろうなとも思いますがもう遅いですよね(笑)

ライフセービングと出会って、人生が180度良い方向に変わりました。それは私だけじゃないと思います。
私たちライフセーバーはみんな海が大好きで、北は北海道、南は沖縄までライフセーバーがいます。
みんな良い意味で海のキチガイです。
学生から社会人まで誰でも活動出来ますので、ぜひ一緒に楽しい夏をすごしましょう。
海で待っています!



  委員 瀬川 康一

・(公財)日本ライフセービング協会
認定ライフセーバー
私がライフセーバーというか海に通い始めたのは30代になってからでした。
最初は国見さんに誘われ、休みの日に海に行き仕事からの気分転換もできるくらいの
軽い気持ちでしたが、上野代表らの活動を見て私も少しでもお手伝いできればと思い
少しづつ資格を取得しライフセーバーとなりました。

現在、北海道内の海水浴場での水難事故は毎年、起きています。
ですが、正規のライフセーバーが駐在し活動している海水浴場はあまり多くありません。
又、ライフセーバーの人数も足りていないのが現状です。

あまり、泳ぎは得意ではありませんがこんな私でも出来ることは沢山あります。
これを目にしている方は少しでも我々の活動に興味を持って頂ければと思います。
そして、海に来て一緒に活動ができればと思います。

我々、札幌ライフセービングクラブは皆、気さくな面白い人達ばかりです。
気軽に連絡や現地での声掛けをして頂ければ幸いです。
一同、お待ちしております。


 委員 渡邊 泰羅

・(公財)日本ライフセービング協会
認定ライフセーバー
 

  
 委員 日野 里恵

理学療法士
・(公財)日本ライフセービング協会
認定ライフセーバー
 私がここと出会ったのは大学2年生の頃でした。
私の出身は十勝の音更町です。海とは程遠く山で遊んだり過ごすことが多かったです。
テレビでは小樽ドリームビーチや銭函の海などを知っていましたが、たくさんお客さんもいてなんだか別の世界で憧れが強くなっていました。
そんな中、大学の教授や先輩に誘ってもらい海に遊びに行きました。
そこで上野さんや国見さんが笑顔で受け入れてくれて海のことを教えてくれました。また、ジェットやサップなど体験させてくれてその楽しさにドはまりし、そこから今現在まで活動を続ています。
様々な資格もあり、「水辺の事故ゼロ」を目指し現在も取得中です。
やるときはやる。ふざけるときはふざける。メリハリのあるクラブです。
幅広い年齢層のメンバーがいます。
気になる方は一度海に遊びに来てください!
そして気軽に声を掛けてください!

  
 学生委員 和賀 知実


・吉田学園ライフセービング部 部長

・(公財)日本ライフセービング協会
認定ライフセーバー
自分の好きな海で、ずっと楽しめるように一緒に安全も守っていきませんか?
コミュニティの輪も広がるので、より楽しい夏を過ごせると思います!


厚田海浜プール
パトロールキャプテン 


佐々木 禪 

・ (公財)日本ライフセービング協会
認定ライフセーバー

 


  
 とままえ夕陽ケ丘
ホワイトビーチ
パトロールキャプテン


   


  
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