ライフスレッドの取り付け方法

■スレッドを載せる位置
PWC:ポラリス ジェネシス@
スレッド:ピックアップスレッド

 スレッドは必ずPWCのリアデッキ(甲板)に載せた状態でセッティングします。この状態がつくれない場合はスレッドを取り付け出来ません。

PWCの機種によってはスターンアイ(牽引フック)を使っても可能ですが、できればスレッド専用のアイフックを付ける事が望ましいでしょう。アイフックの位置が低いほうがスレッドの安定性がいいと思います。高くても問題ありません。
取り付ける場合は裏面に補強材を入れ十分な強度を確保しましょう。

写真のアイフックは専用に取り付けしました。裏面には木製合板の板を使い補強しています。


■ヒッチの取り付け

 三点で取り付けします。矢印の位置にアイフック(金具)が取り付けてあります。そこにしっかり取り付けることが必要です。センター部分のロープはアイフックからロープの根元までが30cm以内になるようにします。長くなると使用時のスレッドの挙動が不安定になることがあります。
専用アイを付けられない機種や付けたくない場合は、下記の専用のアイフックがない場合を参照して下さい。
(写真のジェットはサイドのアイフックをスレッド専用につけてあります。ガンネル部分にドリルを使いあけました。以外に簡単に開きます。裏の部分は金具を入れて補強しています。)

ピックアップスレッド(上写真)はスターンアイが高い位置でも安定するように設計されています。
レスキュースレッドの場合低い位置に専用のアイフックがある事を想定して設計してあります。
RESCUEスレッド

 サイドロープは長さの調節が必要です。ゴム製のロープになっている為、テンション(張力)を多少かけた状態で取り付けます。テンションがまったくないと旋回時の左右の振れが大きくなります。又、あまり強いとロープが切れたり思わぬトラブルとなります。

写真の様にカラナビやシャックル・スナッチフックなど使うとよい。ロープでもOKです。
ホームセンターで入手可能です。色々なサイズ、形がありますので自分にあったものを選びましょう。


 サイドに専用のアイフックがない場合

 サイドに専用のアイフックがない場合は、ガンネル下のアイフックを使います。もともと牽引のために付いている物なので強度的には問題ありません。(詳しくはメーカで確認してから取り付けてください)

 矢印の方向にしっかりとテンション(張力)をかけて接続します。ゆるいと旋回時に左右の動きが大きくなり安定性が悪くなります。
機種によっては左右のアイフックの間隔が狭いものがあります。前者と同じようにテンションをかけますが不自然な取り付けにならないようにして下さい。

 私の場合はこの方がスレッドの挙動が安定するように思います。機種によっても違うのでしょが、ポラリスの場合、ガンネル下のアイの間隔が比較的広くピックアップスレッドにぴったりと言う感じです。

【!危険!】
ガンネル下のアイフックがない場合は絶対にスレッドをつけないで下さい。又、ボーディングステップ等をアイの代用として使わないで下さい。
左右の取り付けがない場合は危険です。

■テンションの向き

テ ンションは縦方向に直角に近いほうがいいと思います。サイドのバンジーコードの穴を起点に横方向です。(写真参考)
写真のPWCのアイフックは写真の赤丸の位置がベストです。(写真の艇は赤丸部分にモールのビスがあり開けられなかったので前に取り付けた)

 直角方向にテンションをかけることにより左右の挙動を安定させることが出来ます。写真の状態だとスレッドが前に行こうとする力がかかっています。この程度なら問題ありませんがこれ以上前にはつけないほうがいいと思います。

 最終的にきちんと取り付けが出来ると、メンテナンス台がない状態でこの様になります。

この状態で長時間おいておくのはやめましょう。

 スレッドを取り付けて乗る場合、取り付け付近。取り付け部分には、危険ですので絶対に触れないようにして下さい。
購入の際は取扱説明書をよく読んで使用してください。


RESCUE SLED


 船体にスレッドや金具、ロープなどが接触するところには傷が付かない様に、ホームセンターで売っているゴム板2mm程度(裏面に両面テープがついたもの)を使うといいです。

 スレッドのメンテナンスや取り付けの設定などに役立ちます。
写真のメンテナンス台の高さは750mmぐらいです。低くしたり高くしたり調節可能です。結構便利に使っています。

一番大切なことは安全に使用できることです

運行前は各取り付け部分の確認と点検を必ず行いましょう

 専用のアイを付ける場合などはPWCを購入した所に相談することはとても大切なことです。
失敗は出来ませんよね、クラブのPWCや自分の所有であっても同じことです。道具は大切にしましょう。
又道具は使う人によってその能力を100%発揮出来るように十分な理解と訓練が大切だと思います。

取り付けに際して参考として掲載しています。必ずこの通りにしなければいけないと言う事はありませんが、基本の取り付け方法と言う事には変わりません。

取り付けに際し起きたトラブル等の一切の責任は持ちません。自己の責任で取り付けしてください。




スレッドの購入はTOTAL LIFEGUARD